北軽井沢の観光情報
北軽井沢ってどんなところ?
● 北軽井沢は、「軽井沢」といっても長野県ではなく、群馬県吾妻郡長野原町西南部、浅間山の北東に広がる六里ヶ原の一画にある地域を指します。この地域は、昔は「地蔵川」という地名だったといわれています。明治15年には、殖産興業、富国強兵により洋服の需要が増えたことから、綿羊の供給地として、また軍馬の養育地としてこのあたり一帯が選ばれ、「浅間牧場(吾妻農林牧場)」が開設され、「地蔵川」一帯の開墾が始まりました。また、明治28年には、「地蔵川」一帯の土地が民間に払い下げられ、分割されて草軽電鉄や亀沢牧場、現在の浅間牧場などが所有するようになりました。
● 大正4年に、スイスの登山電車を真似て草津~軽井沢間をつなぐ草軽電気鉄道が敷かれ、「地蔵川」周辺地域が次々と開拓され、1918年(大正7年)6月に、長野県の新軽井沢と群馬県の草津温泉間を結んでいた草軽電気鉄道の「地蔵川駅」が開業しました。そして、夏の避暑のための別荘地として「地蔵川」周辺地域が売り出されるようになり、大正末期から昭和初期にかけて、大学関係者の別荘地が次々作られたことで、何もなかった「地蔵川駅」周辺の環境が整備されていきました。
● そして、この付近の別荘地である「法政大学村」の大学関係者の人々が、地蔵川周辺地域を、避暑地として有名な隣接する長野県の「軽井沢」の北に位置することから、便宜的に「北軽井沢」と呼び始めました。1927年(昭和2年)には、「大学村」の寄贈により、草軽電気鉄道の「地蔵川駅」駅舎を改築し、その際に「地蔵川駅」から「北軽井沢駅」へと改称されたことで、「地蔵川駅」一帯が「北軽井沢」となりました。また、新軽井沢 - 上州三原間の草軽電気鉄道が廃止された後も、草軽交通のバスターミナル名(現在はバス停のみ)などで、便宜的な地名として「北軽井沢」が定着して呼称されるようになりました。
● 1980年代のバブル期には、この一帯もリゾート地として売り出された背景などもあり、群馬県長野原町の正式な字名となりました。一時期には、長野県の軽井沢町と対比されたこともありましたが、現在では、群馬県吾妻郡長野原町と嬬恋村(一部)のリゾート地として定着しています。アクセスも、東京駅からJR北陸新幹線「軽井沢駅」を利用すれば、約1時間40分程度でつくことが出来るため、ここで紹介させていただいています。
北軽井沢の魅力ってどこにあるの?
● 北軽井沢は、一般的には群馬県の長野原町西南部の地域を指しますが、別荘地やペンションが比較的集まっている嬬恋村の一部地域も含めて指す場合もあります。その場合は、長野原町西南部を北軽井沢、嬬恋村の一部を奥軽井沢(または浅間高原)と表示するようですが、いずれにしても、長野県の江戸時代から反映してきた旧軽井沢やJR駅の開業に伴って発展してきた新軽井沢、自然豊かな中軽井沢や美術館・博物館が多く集まる南軽井沢とは少し雰囲気が違います。大胆な言い方をすれば、「観光地化していない雰囲気を残す軽井沢」というイメージが当てはまるのかもしれません。
● 北軽井沢の観光は、浅間山の北東に広がる浅間高原に見どころが点在していますので、長野県内の「軽井沢」でイメージするような、レストランで美味しい食事をして、アウトレットモールでショッピングをして…という感じではなく、大自然を満喫するのがその魅力だと思います。もちろん、観光地ですから、リゾートホテルやペンションが充実しています。大自然を満喫した後は、魅力的なリゾートホテルやペンションで、のんびりと過ごす休日はいかがでしょうか。
北軽井沢にはどんな観光スポットがあるの?
● 北軽井沢は、浅間山の北東に広がる浅間高原に見どころが点在しています。一番のおすすめは、1783年(天明3年)におきた浅間山の噴火の際に流れ出た膨大な量の溶岩流が冷えて固まり、風化して形成された奇勝のいわゆる溶岩台地で、一般的には「鬼押し出し」と呼ばれている公園です。「鬼押し出し」には、長野原町にある、株式会社プリンスホテルが運営する「鬼押出し園」と、嬬恋村にある、長野原町が運営する「鬼押出し・浅間園」の2つがあります。それぞれに散策コースが設けられていますので、浅間山麓の大自然を満喫してみてください。
● 北軽井沢のもうひとつのおすすめは「浅間牧場」です。浅間牧場は、浅間山(2569メートル)の東山麓の標高約1300メートルのところにあり、広さ約800ヘクタールの群馬県営の浅間家畜育成牧場です。夏の放牧期間中は、約500頭の牛が放牧されていますが、牧場が余りにも広いのと、伝染病予防のため一部地域を除いて立ち入り禁止となっているため、「浅間牧場」を隅から隅まで見ることはできません。しかし、牧場入り口にある「浅間牧場茶屋」では、レストランやバーベキューなどのお食事、しぼりたてジョッキ牛乳やソフトクリームの軽食コーナー、ウサギ、ヒツジなどの小動物のふれあいコーナーなどもありますので、子どもたちには大人気です。そして、時間があれば、「浅間牧場茶屋」奥にある、本当の「浅間牧場」へも行ってみてください。浅間牧場からふり返る浅間高原一体は、北軽井沢でも最も眺めのいいところです。「浅間牧場」解放区の丘は藤山一郎の歌『丘を越えて』のモデルにもなりその歌の歌碑もあります。『丘を越えて』は、かなり古い歌ですが、最近では、アイドルが歌う「丘を~こえ~て行こうよ…♪」が某自動車のCMとして、テレビで流れていましたので、ご存知の方が多いかもしれませんね。
● 北軽井沢の観光スポットとして、もうひとつ上げるとすれば、「軽井沢おもちゃ王国」をおすすめします。「軽井沢おもちゃ王国」は群馬県吾妻郡嬬恋村にあり、北軽井沢というよりは、奥軽井沢の観光スポットといってよいかもしれませんが、子どもたちに絶大な人気を誇る、はずせない施設となっています。「軽井沢おもちゃ王国」は、リカちゃんハウスやシルバニアファミリー館、ままごとハウスなどの冷暖房完備の室内型のおもちゃのお部屋が10館と、浅間高原の大自然を生かしたツリーハウスやアスレチック、雄大な浅間山やおもちゃ王国が一望できる大観覧車やメリーゴーランド、GO!GO! キッズトレインなどの豊富な野外アトラクション施設からなっていて、一日中いても飽きない観光スポットですです。
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