別所温泉の観光情報 (観る)
北向観音 (きたむきかんのん)
● 本尊は千手観音菩薩。かつては別所三楽寺の一つ、長楽寺が護っていたが、現在の本坊は常楽寺。長野の善光寺と一対の厄除観音として広く信者を集めている。一般に寺社は東か南(極楽浄土の方向)に向かって立つものだが、ここは観音堂も観音像も、文字通り北の方角を向き、南を向く善光寺と向かい合うように立てられていることから「北向」の名が付いた。来世の利益を願う善光寺と現世利益を求める北向観音の両方に参ることで、現世と来世の幸福が約束されるという信仰があり、片方だけにお参りすることを「片参り」という。多くの著名人が訪れ、北原白秋の歌碑、新派の俳優花柳章太郎の供養碑などが残る。
● 北向観音
〒386-1431 長野県上田市別所温泉1666
TEL:0268-38-2023
営業時間:6~17時(冬期は~16時)
定休日:無休
入場料:○○
愛染桂 (あいぜんかつら)
● 北向観音境内、愛染堂の近くにそびえる樹高22mもの大木。縁結びの霊木として人々から親しまれ、川口松太郎[かわぐちまつたろう]の名作『愛染かつら』は、この木からヒントを得たという説もある。
● 愛染桂
〒386-1431 長野県上田市別所温泉1666 北向観音境内
TEL:0268-38-2023 (北向観音)
営業時間:6~17時(冬期は~16時)
定休日:無休
入場料:○○
温泉薬師瑠璃殿 (おんせんやくしるりでん)
● 北向観音にある。はじめに建てられた年代は不明だが、現在の建物は1809年(文化6)、地元の人々によって再建されたもの。この地には、温泉の薬効でさまざまな病気を治すという温泉信仰が昔から根強い。ちなみに「瑠璃」[るり]は、薬師如来を「瑠璃光如来」とよぶことからきている。
● 温泉薬師瑠璃殿
〒386-1431 長野県上田市別所温泉1666 北向観音境内
TEL:0268-38-2023 (北向観音)
営業時間:6~17時(冬期は~16時)
定休日:無休
入場料:○○
常楽寺 (じょうらくじ)
● 北向観音の本坊となっている天台宗の古刹。別所三楽寺の一つで、天長年間(824~834)円仁慈覚大師によって開かれた。本堂裏には石造多宝塔(重要文化財)がある。葺吹きの屋根の本堂、樹齢300年の「御舟の松」に心打たれる。併設の美術館に展示されている葛飾北斎の絵馬や聖観音像、古瓦のコレクションなども必見。
● 安楽寺の背後の山腹にあるこの塔は、鎌倉末期に北条氏によって建立されたもの。現在日本に残る、ただ一つの八角の塔だ。建築は中国から伝わった禅宗様建築。外側から一見すると四重に見えるが、一番下の屋根は「裳階」[もこし]とよばれるひさしのようなもの。縁や手すりがどこにもないなどの特徴がある。塔の内部は内陣と呼ばれ、大日如来像が安置されている。
● 常楽寺
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2347
TEL:0268-37-1234
営業時間:7~17時(10~3月は~16時)
定休日:無休
入場料:○○
石造多宝塔 (せきぞうたほうとう)
● 常楽寺本堂の裏山の杉木立の中に立つ高さ3m近い石造りの塔。その昔、大きな火柱とともに本尊の観音様が現れた、という言い伝えがある。軸石四面に刻まれた銘文には、1262年(弘長2)に塔を建立し、一切経を納めたとある。700年の風雪に耐えてきた苔むす塔は、歴史的にも貴重な存在。周辺には数多くの塔が、まるでこの塔を守るかのように立っている。
● 石造多宝塔
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2347 常楽寺
TEL:0268-37-1234 (常楽寺)
営業時間:7~17時(10~3月は~16時)
定休日:無休
入場料:○○
常楽寺美術館 (じょうらくじびじゅつかん)
● 常楽寺境内にあるこの美術館は、先代の住職、半田孝海師が集めた全国有名寺院の古瓦のコレクションで有名だ。飛鳥時代のものをはじめ平安時代から明治まで500点余りを収蔵し、主なものを展示している。また、国指定の文化財や美術品が多く、徳川家康が71歳の時に日課として書いたという『日課念仏』(重要美術品)、葛飾北斎の絵馬『劉備檀渓渡河図[りゅうびだんけいとかず]』、国の重要美術品『三浦屋店頭図』、乙女観音ともよばれる『聖観音立像』など、貴重な品々が並んでいる。所要15分。
● 常楽寺美術館
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2347 常楽寺
TEL:0268-37-1234
営業時間:9~17時(10~3月は~16時) /定休日:無休(12月25日~1月15日は休館)
定休日:なし
入場料:○○
安楽寺 (あんらくじ)
● 常楽寺、長楽寺(現存しない)と共に、別所三楽寺と称されていた古刹。天長年間(824~834)に開かれ、鎌倉時代に再興されたという歴史ある禅寺。鎌倉時代には鎌倉の建長寺と並ぶ格式が与えられ、北条氏の保護もあって、信州の仏教の中心地となっているという意味の記事が書物に残っている。本堂近くの伝芳堂(開山堂)に安置されている開山・樵谷惟仙[しょうこくいせん]和尚坐像(重要文化財)と、二世・幼牛恵仁[ようぎゅうえにん]和尚坐像(重要文化財)は、玉眼でまるで生きているかのように威厳がある。ともに1329年(嘉暦4)造。
● 安楽寺
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2361
TEL:0268-38-2062
営業時間:8~17時(11~2月は8~16時) /定休日:無休
定休日:なし
入場料:○○
八角三重塔 (はっかくさんじゅうのとう)
● 安楽寺の背後の山腹にあるこの塔は、鎌倉末期に北条氏によって建立されたもの。現在日本に残る、ただ一つの八角の塔だ。建築は中国から伝わった禅宗様建築。外側から一見すると四重に見えるが、一番下の屋根は「裳階」[もこし]とよばれるひさしのようなもの。縁や手すりがどこにもないなどの特徴がある。塔の内部は内陣と呼ばれ、大日如来像が安置されている。
● 八角三重塔
〒386-1431 長野県上田市別所温泉2361
TEL:0268-38-2062 (安楽寺)
営業時間:8~17時(11~2月は~16時) /定休日:無休
定休日:なし
入場料:○○
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